年末調整とは、日本の給与所得者に対して行われる年末に行う税金の調整手続きのことを指します。
日本では、給与所得者が一定の所得税や住民税を源泉徴収として毎月給与から天引きされていますが、年末調整はその源泉徴収された税金を実際の年間の所得に応じて再計算し、適切な税金を確定する作業です。
年末調整の主な目的は、過剰に源泉徴収された税金があれば還付を受けることで給与所得者にとって返ってくるお金を増やすことや、逆に不足している場合には追加で税金を支払うことで税務上の調整を行うことです。
年末調整の手続きは、主に12月に行われることが一般的です。給与支払いを行う雇用者(会社など)が、従業員から必要な書類を提出してもらい、それをもとに所定の申告書を作成し税務署へ提出します。その後、税務署が提出された申告書を審査し、調整すべき税金額を確定します。
年末調整を受けることによって、給与所得者は個人の所得状況に応じた適切な税金を納付することができ、確定申告を行わなくてもよい場合が多いため、手続きが簡便になります。
ただし、特定の条件を満たす場合や、確定申告をしたい場合は別途確定申告を行う必要があることを覚えておくとよいでしょう。