Wワークをしている人の場合、収入が複数か所であっても年末調整は1つの勤務先でしか受けられません。Wワークをしている場合、メインの会社の給与で年末調整を行い、年末調整された源泉徴収票が発行されます。

 【年末調整に必要な書類

「給与所得者の扶養控除等(異動)申告書」

「給与所得者の保険料控除申告書兼給与所得者の配偶者特別控除申告書」

「控除の対象となる証明書類」など

ダブルワークで稼いだら、確定申告が必要?

副業をしている人は、メイン以外の事業所からは、年末調整されていない源泉徴収票が発行されるため、合わせて「確定申告」を行って源泉所得税額が正しいかどうか精算する必要があります。この場合、副収入の金額に応じて必要かどうかが決まってきます。

副収入が20万円以下の人・・・確定申告する必要がありません。

副収入が20万円を超える場合・・・確定申告が必要

年間の給与収入が2000万円を超える場合・・・確定申告が必要

確定申告を忘れて後で税務署から指摘を受けた場合、追徴課税を支払う必要があります。
その場合の追徴課税は、税金支払い額の15%~20%、税務署から指摘を受ける前であっても、申告期限が過ぎていれば5%を納めなくてはならなくなるので注意が必要です。

源泉徴収の落とし穴と確定申告

複数の会社を掛け持ちで働いていたとしても、年間の総収入が103万円以下の場合は所得税を支払う必要がありません。
しかし、あらかじめ源泉徴収という形で給与から税金が引かれている可能性があります。
このような場合は自分で確定申告を行って、払いすぎた税金を還付金として返還してもらうことができます。
また、総収入が103万円よりも多い場合でも、それぞれの会社から源泉徴収されている場合は、税金を払い過ぎている可能性もあります。
その場合でも確定申告をすれば還付金を受け取ることができますので、必ずチェックをしましょう。

本格的にWワークを行う場合、このような税金の支払い問題は必ず出てきます。
確定申告を期日内に行って、正しい税金を支払うように調整しましょう。