退職にも自己都合退職会社都合退職の2種類があり、それぞれ意味や退職届の書き方も違います。
ここでは一般的な自己都合退職について説明します。

自己都合退職

自己都合退職とは、いわゆる「一身上の都合」による退職です。従業員は、理由にかかわらず退職する自由を有しているので、会社は原則としてそれを拒むことはできません。自己都合退職に該当するのは、以下のようなケースです。

・転職
・勤務条件の相違(賃金・労働時間・休日・仕事内容)
・人間関係など(※但しセクハラ、パワハラなどのハラスメント被害でやむなく退職する場合は含みません)
・病気やケガで体調を崩した
・結婚・出産・妊娠などライフステージの変化
・家族の介護や看護

・自己都合退職の注意点
自己都合で円満に退職したと思っていた元従業員が、後から「不当解雇だった」と訴えてくるケースも増えています。このようなトラブルを防ぐためには、自分の意思で作成した退職届を提出してもらう必要があります。

「退職届」の書き方

基本的に退職願は縦書きで記載することが望ましいとされています。ただし、そのようなビジネスマナーよりも社内規定が優先されますので、しっかりと確認した上で準備を行ないましょう。また、一昔前までは手書きで準備することが当たり前だった退職願ですが、最近ではパソコンでの作成も認められています。ただし、長年勤めた会社を退職するような場合には、手書きで準備した方が良いでしょう。上司とかなり年齢差があるような場合には、パソコンで準備した退職願で心象を悪くしてしまうことも考えられます。

1. 1行目の中央に「退職届」と記載します。
2. 2行目の最下に「私事、」として書き始めます。「、」を忘れないようにしましょう。
3. 3行目から「このたび、一身上の都合により、来る平成〇〇年□月△日をもって、退職いたします。」と記載します。
4. 1行開けて、提出する日付と所属部署名、自分の名前を書きます。
5. 自分の名前の下に捺印します(認印または三文判で問題ありませんが、シャチハタは不可)。
6. 退職する会社の正式名称と代表者名を宛名とします。
※会社名は「(株)」と省略せずに「株式会社」と記載します。
※代表者名が自分の名前よりも上に行くよう余白を調整しましょう。

「退職願」の提出時期

退職願を提出する時期は、上司に退職の報告をするときでも、退職の報告後でもかまいません。辞めることに慣れていない方、引き止められた場合に残ってしまいそうな方は、決意を示すために、報告時に準備をしていくと良いでしょう。この場合、退職の日付は自分の希望日を入れておき、変更があった場合はあとから再提出します。会社によっては、退職願の運用方法が細かく定められており、そのルールが守られていないという理由で、提出した際に受理してもらえない可能性があります。

 封筒の正しい書き方

まず、退職願を入れる封筒の書き方ですが、表面の中央に「退職願」と縦に記載します。そして、裏側の左下に所属部署と氏名をボールペンで記載していきます。 退職願を提出するための封筒は、「白」「二重」「郵便番号の記載欄がない」という3つの要項を満たしているものを選びましょう。退職願は基本的に社内での手続きに使用されるものではないため、他の部署へ送る必要がありません。ただし、上司に退職の意向をしっかりと受け取ってもらうために、白いもの、二重のものを使うことが推奨されています。
 

退職願の封筒の入れ方について

退職願を封筒に入れる際に注意点を解説致します。退職届を封筒に入れる際には3つ折に入れるようにしましょう。3つ折りにする理由は開封した場合に受けとった相手が見やすいことです。2つ折りにした場合は圧縮されて潰れてしまった場合に、文字が見ずらくなってしまうことがあるので、3つ折りや4つ折りにして封筒に入れることが一般的です

退職届を出すときは、時期やタイミングさえきちんと押さえる事ができれば、円満退職できます退職するとはいえ、お世話になった会社です。立つ鳥跡を濁さずではありませんが、綺麗に退職して、気持ちよく新しい人生をスタートしましょう☆