勤務先で実績を積み、条件を満たして一般職員から役職付きの管理職になる

・人員を教育し、マネジメントしていく管理職に興味や憧れがある人
・介護業界、または他業界で過去に管理職の経験がある人
・資格取得をせずに、日々の業務を通して収入アップをめざしたい人

勤務先での昇進をすることで、収入アップをめざす

一般職員と施設管理者には年間にして180万円近い収入差が生まれている事が調査で分かっています。事業所全体を管理する責任者である施設長までは難しくても、主任や係長、課長、部長などと役職付きの管理職をめざすことで、昇進毎に一定の昇給は見込めるでしょう。ただし、介護事業所の管理職になるには、現場での介護福祉士としての働き・能力が認められるのはもちろんのこと、人員を管理するマネジメント能力も求められます。また、勤務先によっては事業所内での昇進・昇給に対し、以下のような独自のルールや条件を設けているところもあります。

《介護事業所で、管理者になるための条件とされている項目の例》
・介護支援専門員資格を有していること
・社会保険施設長資格認定講座会を受けていること
・社会福祉主事の要件を満たしていること
・社会福祉事業に2年以上携わっていること
・指定の施設で認知症介護の経験が3年以上あること
・認知症対応型サービス事業管理者研修を修了していること
・保健師、または看護師の資格を有していること  など

勤務先での昇進は、他業界と同じく収入アップをめざす王道ともいえる方法です。しかし当然のことながら、昇進して立場と収入が上がっていくほど課せられる責任も重くなり、利用者と一般介護職を守る義務も自分にのしかかってきます。昇進・昇給での収入アップをめざすなら、立場に見合って生じる責任に対し、介護福祉士として適切に対処できるよう日々の仕事から学び続ける必要があるでしょう。